イク難民のあなたへ、イクは自分で決めるもの、史上最高のイクは追い続けるもの!

この所、受ける相談に多いのが、イク感覚がわからない、中でイケなくて残念なんですというもの。

セックスでイクことのできる女性というのは、多くて3割程度と言われていますので、

多くの女性がこのイケないという状態をお悩みとして抱えていらっしゃいます。

この問題、そもそも問題なんだろうかというお話もあります。

女性器の成熟が進むのは、女性の性欲が強くなってくる30代後半から、40代以降になって神経が育ってくることにより、オーガズムを感じやすくなってくる時期がきます。

早い成熟が訪れることに特に害はないと思いますが、

そもそも年齢的に未成熟な内に悩む必要はなく。

(もちろん、肉体的に痛いとか精神的に苦痛である場合にはその対処は必要になりますが)

イケないことは開発の余地がある状態であると思えるかどうかで、悩みになるのか伸びしろとなるのかで、大きな捉え方の違いになるなと思います。

イクに向かって、日々、研鑽を積めるパートナーとなら、問題ではなく、充実したコミュニケーションとして長くセックスを楽しんでいけることでしょうね。

ここが重要なのに、ついつい、その場のイケなかったにとらわれて、セックスの本来の楽しみである相手を慈しむ気持ちや、精神的な満足を見うしなっている人が多いように思われて、それはちょっと本末転倒だなと感じます。

毎回イケるもんじゃないし、イケる日もイケない日もあるからこそ、ソコに至ったときの感激や感謝の気持ちがわくものです。

あまり、イクを目標にセックスしないことが一番だと思います。

いかなくったって、肌のふれあいや、相手を大事にしたいという行為と気持ちがソコにあるのならば、それがセックスの一番のオーガズムなんですから。

それこそ、生殖期間を過ぎてもセックスをコミュニケーションとして楽しめる人間だけに与えられた特権なんですから。

見失わないようにしたいですね。

 

とはいえ、イクというのも一度は経験してみたいという願望というのは、誰にもあるわけで。

そこもやはり、諦めてほしくないという思いもあります。

よく、イクってどんな感じですか?どんな状態になることですか?って聞かれるのですが。

これをお伝えするのはとてもむずかしいのです。

だって、だって、これは答え合わせできないからです。

私が体感しているイクという感覚は間違いなくソコにありますが。

では、その感覚と私以外の方の感覚が一致しているのかなんて、どんなに頑張ってもすり合わせしようのないものなので。

一つ、中イキに関して皆さんが勘違いされていることの一つに。

クリトリスによる外イキのような、強いオーガズム、オーガズムに達したあとに体がびくびくするような反応が現れるような強い身体的な反射が、純粋な中イキで起きるものではないというのは覚えていてください。

もっと穏やかな、どちらかというと、中イキの場合はイッたその瞬間よりもイク寸前のほうが身体的な反応、快感としては強いのです。

中イキの場合は、そのオーガズムゾーンに達した瞬間にポワンと無感覚になるというか、空を漂うような感覚になるというか。

この状態を宇宙とつながったという表現をされる方は多い様に感じますが。

まあ、意識下でつかめている感覚ではなく、無意識下にいる状態なので、雲を掴むような話なわけです。

めっちゃ気持ちいいと思ってたけど、ある地点で途端に脱力して、イク前に消えちゃうんですと言われる方もいますが、ひょっとして、それってイッてるのかもしれませんよね。

(集中力が続かなくて、オーガズム手前で波に乗れなくなることももちろんあります)

この空を漂うような瞬間というのも、そんなに長く続く現象ではありません。

男性はオーガズムゾーンにとどまることはできず、一瞬通りすがるのみと言われていますし。

女性でも長くて3秒とかの、その集中状態によってゾーンにいる時間は変わってきますね。

これにクリトリスオーガズムなどがブレンドして起こった場合には、身体的な気持ちよさが長く訪れることはあり、そのときには割と意識としては現世に帰ってきていて、身体感覚を感じることができているという感じです。

無意識下のオーガズムゾーンから意識下に感覚が戻ってきた瞬間に、感情が溢れ出して泣いてしまったり、どうでもいいような感覚になったり、あとから感謝の感覚が湧いてきたり、心のタガがはずれありのままの表現ができる状態になることもありますね。

AVの影響で、白目剥いて気絶するようなオーガズムがイクことであると思いこんでいると、永遠にオーガズム難民になること請け合いですのでご注意を。

さて、このイッている状態の描写にもあるように、宇宙を漂うような感覚、と素敵な表現をされるのですが。

よくよく考えてください。

あなた、宇宙に漂ったことあるんですか?

え、こんな状態になってことありますの?

宇宙飛行士の向井千秋さんが言うなら納得しましょうwww

いや、誰も宇宙に漂ったことなんてないでしょ。

イク感覚がわからないという方、そろそろ気づいてもらっていいですか?

誰だってイクっていう感覚は答え合わせができなくて、正直なところ自分が経験しているそれが本当にイクであるのかとか、正解かなんてわからないものなんです。

宇宙に漂う感覚がこういうものなんだろうなと、「仮に」仮定して、

自分の快の感覚に集中して、過集中でパートナーの存在はおろか、自分を見失うぐらいの埋没(変性意識状態)に入った状態を、仮に宇宙という表現をしているだけの話しなんです。

外側に答えを求めれば求めるほど、オーガズム難民になってしまいますよ。

この、「仮に」は自分で決めることです。

私史上、最高に自分の感覚に埋没できている状態は今はこんな感覚だと仮決めする。

これが私のイクなんですと決めていい。

そして、この「仮に」の状態は、常にアップデートし続けるものなのです。

もっと違う世界を見たい、という飽くなき探究心を発動し続けない限り、そのゾーンは広がりませんよ。

自分以外の誰かが発信する素敵そうなイクを正解にしちゃいけないんです。

オーガズムを他人の軸で比べることほどアホらしいことはない。

とっととそんなセックスに対する幻想は捨ててしまいなさい。

もっと、自分で決めて、自分で取りに行くものなのです。

そのために、自分の体の取扱説明書を明確にして、自分自身とつながって、自分を心底好きになって。

パートナーとのコミュニケーションを何度も何度も積み重ね、

自分をさらけ出し受け入れてもらえる感覚を育て、相手を受け入れ大切にして。

共に研究する時間として作り上げていくものなのです。

最初は研究したり、意識的に取りにイッているときには、ちょっとギクシャクしたりうまくいかないこともある。

それでも諦めずに、二人で作っていくからこそ、自分史上最高のイクをアップデートできたときの喜びがあうのですから。

なんにも努力しないで、イケるわけはないよね。

とっととセックスに、イクという行為に幻滅して、そして、掴み取りにいこう。

イクは自分で決めるもの。

そして、史上最高のイクを追い続けよう。

あー、セックスには、人生のヒントが沢山詰まっているね。

 

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