中学3年生女子に性教育講演会を行いました

【中学3年生女子に性教育講演会を行いました】

某県の公立中学校より、中学3年生の女生徒向けの性教育講演会のご依頼を受け、お話ししてきました。
産婦人科の先生による、基礎的な一般的な性教育については講演済みということで、
今回は、同級生同士でお付き合いしている子も多く、年上の彼氏がいたりする子もいるので、
具体的で踏み込んだお話しや、気軽に質問して悩みを解消できる場作りをしてほしいとのご依頼でした。

2時間のコマをいただき、前半では、私が講座形式でお話しして、
後半は、一緒に同行したアマナティーチャー5名
らん くみ
マリ リン
Kayoko Yamaguchi
續木 瑠美
中島 麻衣 (Mai Nakashima)
を加え、1グループ10人程度に分かれてトークタイム。

堅苦しくなく、話しやすい場作りを心がけ、生徒さんのリアルな悩みや思いを吐き出して解決できる時間にしたい。
それは、『性共育』を掲げる私達だからこそ、実践型性教育を含む性を包括的にとらえている私達だからこそ、
一方的な大人の価値観やコントロールを除外して話すことができるのだと確信しています。

私の講演では、
月経周期に合わせた女性という性の活かし方、
女性器を知ることや具体的なお手入れ方法、
人を好きになるメカニズムを知り、相手と心と身体の心地よい関係性を作るにはどんな視点と準備が必要か、
などをお話ししました。

グループトークでは、親にも先生にも聞けなかった素朴な疑問から、驚くシェアなどもあったりしました。
アマナティーチャーが、どんな質問にも柔軟に、真摯に、そして面白くも答えており、会場のあちこちから笑い声の耐えない時間でした。

思春期真っ只中ですから、みんながワイワイと発言するとまではいきませんでしたが。
真剣な眼差しで前のめりだったり、ポーカーフェイスでもお耳はダンボで聞いていました。

講演会終了後の昼休みにも、私たちの待機している会議室には10人以上の生徒さんが来てくれて、個別の悩み相談をしました。
「来年も来て欲しい、あ、でも、私達もういないじゃん、もっと早く会いたかった。」
ピカピカの笑顔で、そんな声を残して去っていった女子中学生たち。

新しい取り組みですので、試行錯誤しながらです。
でも、私達が伝えたい思いは、しっかりと子どもたちに届くのだなぁと確信しました。

唯一の反省点としましては、
「性病になったときのオリモノの色がデビルマンみたいになれば分かりやすいけど、そんなに変化ないから普段の状態を知っておくのが大事なんだよ。」
という大事な例えのデビルマンが現代中学生に通用しないことに気づかなかったことですw
次回は修正して挑みます。
堅苦しいだけじゃなく、面白く興味を持って聞いてもらえるようにするのが私の性共育です。

もっと、このような場が増えていきますように、切に願います。
来年度は、もっと沢山の学校に出向けるよう、ご依頼お待ちしています。
お問い合わせは、直メッセージでも、協会ホームページでもそうぞ。 
日本アマナ性共育協会 

  
   
以下、子どもたちの感想の一部をご紹介。
学校の許可を受けております。

・今までの講演会とは全く違った視点からの授業で新鮮だった。
今はまだわからないことでも、大人になるにつれて役立つことなのかなということが多くあった。
自分の質問に答えてもらえることはいいなと思った。

・性についてあまり興味はないですが、すごく勉強になりました。
この講演を受けられてよかったです。
他人は教えてくれないことをきちんと知ることができたので、これから自分の体を大切にしていきたいです。

・いつもの性教育の講演会よりとてもフランクな感じだった。
とても気楽に聞けたので楽しかったです。
いつもより深い内容の講演会だったので、勉強になりました。
いつも聞きたくても大人には聞けないことが聞けるのはとても良い機会でした。
ありがとうございます。

・ちゃんと自分の意見を言うことが、自分にとって大事なことだとわかりました。
自分の身体のことなのに、知らないことがあったので、よかったです。

・生理前の女の身体の特徴がわかり、胸が張って痛い理由もわかりました。

・自分の体のことは自分でしっておくことが一番大事。
素でいられる人と付き合うことが一番いい。
親になにかあったとき何でも言える関係が一番いい関係を作る。

・パートナーとの付き合い方もわかりました。

・女子だけだったから、普段は聞けないことが聞けてよかったです。
自分の身体を知ることが大事。
グループ別のとき、先生がおもしろくて話しにくい話しも聞けてよかったです。

・色んな悩んでいることがわかりました。
あと質問内容であったことは自分でも当てはまることがあり自分だけではなかったということが良くわかりました。

・男性は女性よりも、今の中学生ぐらいの年代だと、性欲の違いがあり、女の子が求めていないことでも男の子は求めている可能性があるので、ちゃんといやなら断ることが大事なんだとわかりました。
自分の体について、相手の体について、しっかり知ること。
それを理解してくれる、いい人を見つけること、これらはすごく大事なことなので、しっかり意識して知っていこうと思いました。
容易に性的行為をしたり、結婚すると取り返しがつかなくなり、失敗するので、ちゃんと考えようと思いました。

・メガネをかけた髪の長い女の人がめっちゃおもしろかった。
毛を剃る機械は兼用してはいけないことがわかった。
人によって成長するスピードは違うため、焦らなくて大丈夫!!

・生理は20歳まで安定しないと聞いて安心しました。
親と「毛問題」から話していこうと思いました。

・一番最初に教えてくれたことを、もう一度詳しく教えてくれてわかりやすかった。
自分の身体のことを知ることができる、いい機会だと思いました。

・今まで聞いた話しより、詳しくいろんなことをしれたので、良い機会になりました。
今回は女子だけだったので、色んな話しを聞けたし、グループに別れたときも、グループに入ってもらった方の経験した話しなどが聞けて良かった。

・今日のお話を聞いて、ふだん親などに聞けないことが聞けてよかったし、ネットなどで調べても、どれが本当の情報か分からなくて困っていたけど、今日色々聞けてよかったと思いました。

・普段、あまり聞かないことを教えてもらい、勉強になりました。
班では、生理のことや普段のこと(生活)を話していただきました。
内容も固くなく、気楽に聞けたのでよかったです。
色んなことをしれたので良かったです。
このような講演は面倒くさいと思っていましたが、話しを聞いて、色々なことを学んだので、大事だなと思いました。

・今まで受けてきた講演会とはぜんぜんちがって、女子の悩みとかも相談できて、すごく良かったです。

・知りたかったけど、聞けなかった話しを聞けてよかったです。
初めて知ったことも沢山あったけど、聞けてよかったし、自分のためになることでした。
講師の方々がとても気軽な方ばかりな感じがして、とても話しやすかったです。
とても良い機会になりました。
今日、知れたことや聞いたことはちゃんと覚えておこうと思います。

・ふだんはきけないことがしれてよかった。
性に関する講演会は色んなところでしてほしいなと思いました。
性のことで悩んでいる子がどんどんへっていくといいなと思いました。

・自分の体は自分しかわからないので、しっかり自分のことを見てあげようと思いました。

・悩んでいたことの話しができて、自分だけじゃないんだと思い、すごく安心しました。
チャーさんのお話はすごくおもしろくて楽しく聞くことができました。

・性に対するイメージが変わりました。
知らないことが多くてびっくりした。
将来、学んだことを生かしていきたいです。
私は親と性に関することをしゃべるけれど、ここまでくわしくは話したことがなかったので、知れてよかった。
これから先、自分の体をもっと知っていこうと思いました。

・足首を冷やすのはNG!!
「性欲」は心が生きるやからエロくない!!
→好きなことをするとか(仕事、スポーツ)
→心が満足している
色んなことが知れてすごく身になりました。

・恥ずかしかったりして、目をそむけていたけど、しっかり自分と向き合わないといけないなと思いました。

・本当の好きという感情は「一緒にいて素直な自分になれる人」というのを聞いて、だから芸能人の事は付き合いたいとかの気持ちにならないんだと思いました。

・自分の体を大事にしやなダメなんだなと思いました。
昼休みに友達が恋愛のことについて相談をしていて、少し軽くなったと言っていたので、すごいなと思いました。

・男子がいなかったので、詳しい話しが出来てよかった。
心理学の先生に話しを聞いてもらって心が軽くなった。

・今まで知らなかったことを隠さず言ってくれて分かりやすかったし、これから意識していこうと思いました。
最初は変な話しと思ったけど、自分自身のためだったり、将来のためだと話しの途中から思った。

以上、感想終わり。

最後に・・・

学校で、しかも公立でこの様な場を設け実現するというのは、企画された先生方にも並々ならぬ決意が必要だった事と思います。
現場の子どもたちにしっかり寄り添っているからこそ、子どもたちの現状や悩みをよく知っていて、本当に必要な情報を届けたいという担当の先生の熱い想いと、
校長先生の柔軟な対応決断により実現したことは素晴らしいことだと感動しました。
とかく、波風立てないようにと消極的になりがちな義務教育の現場にも、生徒さんに必要だからと動いてくださる志のある方がいるのです。
そのような貴重な場に私達、日本アマナ性共育協会を選んでいただけたことに、心より感謝いたします。

学校という公の機関において、このような踏み込んだ内容を話すことには賛否両論あると思います。
実際に、今までも何度かこのような企画のお話があったものの、外部からの圧力?妨害?が加わって実現しなかったことは多数あります。
当協会では、女性のための実践型性教育も行っているので、そのようなふしだらな団体を教育機関に入れて責任をどのように取るのか、という意見も過去ありました。
色々なご意見があるのは当たり前で、私も思うところは色々あり、こうやって情報を出すことで、さらなる批判も受けるかもしれませんが。
でも、問題は外部で起こっているのではないのです。
大事なのは、実際にその講演会を受けて子どもたちが何を感じているかなのです。
この、子どもたちの声を私達の信念の軸にしっかりと持ちつづけながら、これからもこのような場を安心して任せてもらえる存在になるよう、精進していきます。
最後になりましたが、私を信頼し、このような機会を繋いでくださった、SM先生、本当にありがとうございます。

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